竹内鋼材株式会社 代表取締役 竹内様(左) 鈴木様(右)
<企業情報>
YKK AP株式会社の製品を中心に鋼製建具等の製造を行っていらっしゃいます。産業医導入前から取り組んでこられた職場環境管理や従業員の健康管理について、産業医導入後のご状況を代表取締役 竹内様、ご担当者の鈴木様に伺って参りました。
鈴木様(以下「S」):
従業員数が50名を超えたということもありますが、当社では2016年に安全衛生協議会を発足し、以前から職場環境について話し合う場を設けていました。協議会開催の中で、職場での感染症予防の対策についてや従業員の健康管理について取り組めることは無いだろうかとの議題がありました。健康診断結果や従業員の悩み事だったりをフォローする体制も強化したいと考えており、産業医導入の案が出たのです。協議会からの提案として社長に報告しました。
竹内様(以下「T」):
鈴木さんが従業員の健康について非常に熱心に取り組んでくださる担当者で、その方からの提案ということですぐに産業医選任を進めようと決めました。従業員の健康は会社の健康に比例します。どうしたら従業員が健康に働けるか、会社として取り組みを進めることが必要と考えています。定年制度70歳という話も出る時代となりましたが、70歳まで働くにはまず健康でないと難しい。男性の平均寿命が約80歳、定年70歳となればほぼ変わらない年齢です。当社は製造業で男性従業員の多い状況があるため対策が必須と考えています。普段の健康管理方法、ストレスをどう解消してくか等、従業員がいかに健康を維持していくかが肝要です。
T:
知人の医師に依頼することも可能だったのですが、産業医を選任するなら地域の医師が望ましいと考えていました。
S:
竹内社長の仰る通り、地域の産業医をご紹介いただけたのは大きかったです。また女性の産業医をご推薦いただけたので、女性従業員の健康相談にも対応できる相談窓口が確保できるということも有難かったです。産業医の訪問開始後も、質問への回答やアドバイスを適切にいただけており、頼りにさせていただいています。
T:
なにより誠実な対応をしてくださる産業医でとても信頼でき安心しています。それが一番ですね。とても有意義な時間を過ごせています。本当に良いタイミングでご紹介をしてもらえました。
S:
産業医に協議会(委員会)に参加していただき、テーマを決めて意見交換をしています。コロナ対策や季節的な感染症への対策、ストレスチェック実施準備などについてこれまで話し合いをしてきました。また2か月に1回、工場パトロールを実施しており、産業医にも委員と一緒に巡回してもらっています。産業医から気づいたことをご意見いただき、是正にも取り組んでいます。空いた時間で健康診断結果の確認や、今後の取組についての打ち合わせを行っています。運用開始から1年近くが経過し、こちらも対応に慣れてきたので、これからはさらに健康診断結果へのフォロー強化なども進めていきたいと考えています。産業医からもアイディアを頂きながら次の取組を進めていきたいです。産業医への健康相談の進め方を社内で周知しようと資料も作成しました。資料を通知して以降、従業員からの関心が高まっているので今後面談希望も増えそうです。産業医が定期的に訪問している状況も社内で認識されています。
社内周知用に作成された資料
S:
今後、産業医と従業員の面談をオンラインで実施できるよう準備を進めたいと考えています。産業医にもご勤務先のお昼休みなどの時間であれば対応を検討できると仰っていただき、活用できるよう調整を進めていきます。また従業員が自分から産業医相談を希望するのもハードルが高いかと考えているので、会社側から機会をつくるような取り組みも進められたらと検討しています。
T:
従業員が健康管理について、できるだけ相談に乗れる環境を会社として整えていきたいと考えています。健康管理については結果の見える化が難しく、また従業員個人の考えを尊重することも必要だと考えています。理想はありますが急がずに、強制的に進められるものではありませんから、従業員から信頼を得て対策を進めていけるように、まず社内で信頼を醸成するように取り組めたらと思います。具体的には実際に課題として出たものをひとつひとつしっかり解決していきたい、2~3年そういった取り組みを進めれば、当社の運用の形が見えてくるかなとイメージしています。会社がしっかり従業員の健康管理を進め、従業員もそれを認識する環境をつくっていきたいです。
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